特典 19 / 動画連動
イオン株 解説資料
10月13日の決算で、何が出たら持って、何が出たら手放すか
この資料について
2026年9月30日の終値1,289円を基準にしています。
この資料の数字は、会社が出した資料と株価のデータから取っています。「計算値」と書いたものは、それらの数字をもとに私たちが計算した値です。出どころは最後にまとめてあります。
1. いま何が起きているか(3行)
- 9月30日の終値は1,289円。上場来高値(2025年11月25日の日中2,920円・分割調整後)から56%下がっています(計算値:1,289÷2,920−1=−55.9%)。9月30日の日中には1,251.5円をつけ、今年の最安値を更新しました。
- 本業の利益(営業利益)は、2026年2月期に2,704億円で過去最高。今年度も3,400億円(+25.7%)の予想です。それなのに、株主に残る利益(親会社株主に帰属する当期純利益)の予想は730億円(+0.4%)です。
- 10月13日(火)15時30分に、3〜8月の決算が出ます。熊本の地震と爆発事故(7月28日)の損が、初めて数字として入る決算です。
2. 2,200円で100株買った場合の数字
すべて税引前・手数料は考えていません。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 2,200円で100株買った金額 | 22万円 |
| 9月30日の終値で100株 | 12万8,900円 |
| 差(損) | 9万1,100円 |
| 優待の返金(100株は1%。月5万円・年60万円の買い物の場合) | 年6,000円(計算値) |
| 配当(今年度の予想1株15円。うち1円は記念配当) | 年1,500円 |
| 返金と配当の合計 | 年7,500円(計算値) |
| 4月9日の1日の下落(100株) | 1万6,050円(計算値:(1,960.5−1,800)×100。返金と配当の2年分以上) |
- 優待の返金は、半年で100万円の買い物まで(家族カードの分と合わせて)。100株なら、半年で最大1万円・年最大2万円です。
3. 株価の動きと、10月の日付の並び
表は横にスクロールできます
| 日付 | 出来事 | 株価 |
|---|---|---|
| 2025年11月25日 | 上場来高値(日中2,920円) | 終値2,785.5円 |
| 2026年1月 | ツルハを子会社にする | — |
| 2026年4月9日(木) | 今年度の予想を発表(13時30分・取引の途中)。本業の利益3,400億円は証券会社の予想の平均3,304億円より上、株主に残る利益730億円は平均846億円より下 | 終値1,800円(−8.19%)。高値から後で、1日で一番大きい下落 |
| 2026年7月10日(金) | 3〜5月の決算(15時30分・取引が終わった後)。株主に残る利益138億円(去年の同じ3か月は65億円の赤字) | 次の営業日7月13日 +1.92% |
| 2026年7月28日(火) | 熊本の地震。そのあとイオンモール熊本で爆発事故 | 7月31日 −4.15% |
| 2026年9月28日(月) | イオン九州が、地震による損17億4,500万円を6〜8月に計上すると発表 | — |
| 2026年9月30日(水) | 日中1,251.5円で今年の最安値を更新 | 終値1,289円 |
| 2026年10月13日(火)15時30分 | 3〜8月の決算発表(取引が終わった後) | 株価が動くのは10月14日(水)から |
| 2026年10月(日付は会社から) | オーナーズカードの返金(3〜8月の買い物の分) | — |
- 10月12日は祝日(スポーツの日)です。動画を出す10月4日(日)から決算までの取引日は、10月5日(月)から9日(金)までの5日です(計算値)。
4. 株主に残る利益が少ない理由=子会社にいる、イオン以外の株主
| 期間 | グループ全体に残った利益 | うち子会社にいるイオン以外の株主の取り分 | イオンの株主に残った利益 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月〜2026年2月(1年) | 1,245億円 | 519億円 | 726億円 |
| 2026年3月〜5月(3か月) | 321億円 | 183億円 | 138億円 |
- 3〜5月は、イオン以外の株主の取り分(183億円)が、イオンの株主の分(138億円)より多くなっています。去年の3〜5月は、ツルハはまだ子会社ではありませんでした。
- イオンは、子会社のイオン以外の株主から株を集めています(イオンモールは2025年7月に株を交換して丸ごと子会社に。イオンディライト・サンデーはお金を払う公開買付け)。集めるたびにお金や株がかかります。
- 2026年2月期の726億円には、ツルハを子会社にしたときの一度きりの利益691億円が入っています(同じ年に、店などの減損974億円も出しています)。
5. 株価と1株の利益
| 会社 | 株価が1株の利益の何倍か(9月30日・会社予想の利益で) |
|---|---|
| イオン | 約49倍(株探48.9倍・Yahoo48.86倍) |
| パン・パシフィック(ドン・キホーテを運営) | 19倍台(19.5倍・19.36倍) |
| セブン&アイ | 16倍から17倍(16.3倍・16.66倍) |
| ライフ | 12倍(12.0倍・12.01倍) |
- イオンの1株の利益の予想は26円39銭(前の年度の実績は26円87銭)。
- 株の数が1年で約1億6,776万株(6.4%)増えたため、株主に残る利益の予想が+0.4%でも、1株の利益は少し減る予想です。
6. 優待(オーナーズカード)の返金率
| 持っている株数(2026年2月末の権利から) | 返金率 |
|---|---|
| 100〜199株 | 1% |
| 200〜299株 | 2% |
| 300〜1,499株 | 3% |
| 1,500〜2,999株 | 4% |
| 3,000〜8,999株 | 5% |
| 9,000株以上 | 7% |
- 2025年9月1日に1株を3株に分けました。分ける前に100株(当時3%)持っていた人は、今は300株で3%のままです。分けた後に100株を買った人は1%です。
- 100株から300株にするには、9月30日の株価で200株=25万7,800円が要ります(計算値)。その分も株価の動きを受けます。
- 返金率そのものを引き下げる発表は、2025年4月〜2026年9月の開示にはありません。
7. 熊本の地震と爆発事故
- 2026年7月28日、熊本の地震のあと、イオンモール熊本で爆発事故が起きました。7月30日の発表で、亡くなった方は7人です。心からお悔やみ申し上げます。
- イオンは、外部の専門家による事故調査委員会を8月20日に発足させ、報告書を受け取ったら内容を開示するとしています。
- 9月28日、子会社のイオン九州が、地震で壊れた店の修理や、だめになった商品の分として17億4,500万円を6〜8月に損として計上すると発表しました。今分かった分だけで、残りは9月以降に計上する予定です。
- 爆発事故を含めて、イオン全体の業績にいくら影響するかは、7月30日の発表から「精査中」のままです(9月30日時点)。
8. 10月13日の決算で見る数字
| 順番 | 見る数字 | 今の値 | どう見るか |
|---|---|---|---|
| ① | 熊本の損の額(イオン全体) | イオン九州の17億4,500万円のみ公表 | いくらか。まだ出ないか |
| ② | 株主に残る利益の1年分の予想 | 730億円 | 熊本の損を出したうえで、下げたか、そのままか、上げたか。上げたなら何%か |
| 参考 | 3〜8月の株主に残る利益 | 3〜5月は138億円 | 去年の3〜8月は40億円 |
- 会社は、3〜8月の予想を出していません。
- 本業の利益の予想は3,400億円です(証券会社の予想の平均は4月9日時点で3,304億円)。
9. 予想ごとの、私たちが買う株価の目安
比べた小売り3社で倍率が一番高いパン・パシフィック(19.36倍)を、イオンの1株の利益に当てた計算です。株の数と倍率が変わらないとして置いています。
| 株主に残る利益の1年分の予想 | 1株の利益(計算値) | 私たちが買う株価の目安(計算値) |
|---|---|---|
| 730億円(今のまま) | 26円39銭 | 510円(510.9円) |
| 803億円(+10%) | 29円03銭 | 560円(562.0円) |
| 876億円(+20%) | 31円67銭 | 613円 |
| 949億円(+30%) | 34円31銭 | 664円 |
| 1,095億円(+50%) | 39円59銭 | 766円 |
- 今の1,289円をこの倍率で説明するには、1株の利益が約66円58銭、今の予想の約2.5倍(株主に残る利益で約1,842億円)が要ります(計算値)。
- 倍率は市場の気分で上にも下にも動きます。あくまで目安です。
10. 10月13日の決算で、何が出たら持って、何が出たら手放すか(私たちの見立て)
2,200円で100株(返金率1%)持っている場合です。
| 10月13日の決算 | 持っている100株 | 買い足し |
|---|---|---|
| 730億円の予想を下げた | 手放す | しない |
| 熊本の損を出しても、730億円のまま | 持つ(優待のカードもそのまま) | しない(1,289円のままなら約49倍) |
| 熊本の損の額がまだ出ない・730億円のまま | 持つ | 損の額が出るまでしない |
| 730億円の予想を上げた | 持つ | 9の表の、上げ幅に合った株価まで下がったら |
手放す時
- 予想を下げると1株の利益が小さくなり、株価が同じでも約49倍より高くなります。年7,500円の返金と配当のために、1日で1万6,050円動いた株を持ち続けることは、私たちはしません。
これから新しく買う人
- 今の予想のままなら、私たちが買うのは510円までです。
- イオンが730億円の予想を1割上げたら560円まで、上げ幅に合わせて9の表のとおりに上げます。
※ これは私たちの見立てで、売買をおすすめするものではありません。
数字の出どころ
- 株価:Yahoo!ファイナンス、株探(日足。2ソースで一致を確認)
- 業績・予想:イオン「2026年2月期 決算短信」(2026年4月9日)、同 補足資料、「2027年2月期 第1四半期決算短信」(2026年7月10日)、「2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信」(2025年10月14日)
- 証券会社の予想の平均:日本経済新聞(2026年4月9日 決算サマリー・QUICKコンセンサス)
- 他社の倍率:株探、Yahoo!ファイナンス(2026年9月30日)
- 子会社化・株の交換・公開買付け:イオン「イオンモール株式会社の完全子会社化に関する株式交換契約締結のお知らせ」(2025年4月11日)ほか各開示
- 優待:イオン公式「株主優待制度」、「株式分割及びそれに伴う定款の一部変更、配当予想修正、株主優待拡充に関するお知らせ」(2025年6月12日)
- 配当:イオン公式「配当状況」、第1四半期決算短信
- 熊本の事故:イオン「令和8年熊本地震に伴う連結業績影響について」「イオンモール熊本の爆発事故について」(2026年7月30日)、「8月度連結営業概況」(2026年9月10日)、イオン九州「『令和8年熊本地震』による影響および特別損失計上について」(2026年9月28日)
- 決算発表日:イオン IR(予定は変更になる場合があります)
本資料は投資教育・情報提供が目的で、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。
個別企業への言及は、各社の公式発表など公開情報にもとづく解説です。
数字は2026年9月30日終値時点のもので、正確性や将来の結果を保証しません。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。