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三菱UFJ株 解説資料
この資料について
2026年9月4日終値 3,785円 時点で作成。数字は決算短信・決算説明資料・会社の開示資料・日本経済新聞・Yahoo!ファイナンスなど公開情報から取っています。
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。最終判断はご自身でお願いします。
1. 今の株価を、国債と同じ土俵で測る(自分で検算できます)
表は横にスクロールできます
| 項目 | 数字 | 出どころ |
|---|---|---|
| 株価 | 3,785円 | 2026年9月4日 終値 |
| 今期の1株配当(予想) | 96円 | 決算短信 表紙(中間48円・期末48円。中間はまだ決議前の予想) |
| 100株で受け取る額 | 9,600円 | 96円 × 100株 |
| 配当の割合 | 2.54パーセント | 96円 ÷ 3,785円 |
| 10年国債の利回り | 3.005パーセント | 2026年9月1日・1996年9月以来30年ぶりに3パーセント突破 |
| 国債と同じ割合になる株価 | 3,194円 | 96円 ÷ 0.03005 = 3,194.68円 |
| 今の株価との差 | 591円(15.6パーセント) | 3,785円 − 3,194円 |
※端数は切り捨てています。3,194円なら96円 ÷ 3,194円=3.0056パーセントで国債を上回りますが、3,195円だと3.0047パーセントで下回ります。
- 国債は満期まで持てば元本が返ってきます。株は元本の保証がありません。
- 本来は、元本が減る可能性がある分だけ、株には国債より高い取り分が必要です。つまり3,194円でも足りないという見方が成り立ちます。
2. 利益が増えた中身を分解する
2026年4月から6月の3か月の純利益は8,094億円で、前の年の同じ3か月から2,633億円増えました(48.2パーセント増)。会社は「第1四半期としての過去最高益」と説明しています。
その増えた2,633億円の内訳(税引き後・概数/決算ハイライトp.2)
| 中身 | 金額 | 金利と関係あるか |
|---|---|---|
| 本業のもうけの増加分 | +1,820億円 | 一部 |
| うち円金利の上昇による分 | 約+600億円 | あり |
| 出資先の利益の取り込み | +1,040億円 | なし(米国の証券会社の業績好調が主因) |
| 株式の売却などの損益 | +470億円 | なし |
| 貸し倒れに備える費用 | ▲170億円 | ― |
| その他 | ▲520億円 | ― |
※このほかに、全体を通して円安が約500億円押し上げています(内訳の各項目に分散して含まれるため、上の表には別立てしていません)。
- 金利で増えたのは約600億円。増えた2,633億円の4分の1以下です。
- 一番大きいのは出資先の利益の取り込みで、これは金利とは関係がありません。
貸すときと預かるときの差
| 2025年4〜6月 | 2026年4〜6月 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 貸したお金から取る利息の割合 | 1.06パーセント | 1.45パーセント | +0.39 |
| 預かったお金に払う利息の割合 | 0.17パーセント | 0.30パーセント | +0.13 |
| 差(銀行の取り分) | 0.89パーセント | 1.14パーセント | +0.25 |
- ただし会社向けの貸出の取り分はほとんど広がっていません。中堅・中小企業は0.64→0.68パーセント、大企業は0.62→0.68パーセント(決算ハイライトp.8)。
- 広がった分の多くは、預金に払う利息を上げなかったことによるものです。
3. 決算の表に出てこない数字
| 項目 | 2026年3月末 | 2026年6月末 | 3か月の変化 |
|---|---|---|---|
| 満期まで持つ予定の債券の含み損 | ▲1兆1,193億円 | ▲1兆2,570億円 | 1,377億円ふくらんだ |
| うち国債 | ▲7,043億円 | ▲8,167億円 | 1,124億円ふくらんだ |
- この債券は時価で評価されないため、決算の利益にも自己資本にも表れません(決算説明資料p.6)。
- 会社自身も、金利が上がったときの影響を試算して公表しています。金利が上がると1年間の収益は2,443億円増える一方、保有している資産全体の価値は1兆2,145億円減るという内容です(2026年3月末基準・ディスクロージャー誌p.293)。
- 会社は備えを進めています。保有する国債の平均的な残り年数を、2025年9月の3.1年から2026年6月には1.2年へ短くしました(決算ハイライトp.12)。年数が短いほど金利上昇の影響を受けにくくなります。
4. 俺たちならいくらで買うか
- 3,194円。配当が国債と同じ割合になる株価です(96円 ÷ 3.005パーセント)。
- 今の3,785円は、それより591円・15.6パーセント高い水準です。
- 国債の利回りは日々動きます。その日の10年国債の利回りで96円を割れば、その日の水準が出ます。
5. 何が出たら買わないか
- 配当の予想が96円から下がったとき。この計算の土台そのものが変わります。
- 10年国債の利回りがさらに上がったとき。3.5パーセントなら2,742円、4パーセントなら2,400円まで水準が下がります(いずれも96円をその利回りで割った額。端数は同じく切り捨て)。
- 満期まで持つ予定の債券の含み損が、四半期ごとにさらにふくらんでいるとき(次は2026年11月の中間決算)。
6. すでに持っている人の次の一手
- 9月末の中間配当を受け取るには、2026年9月28日(月)の取引終了までに持っている必要があります(権利落ちは9月29日、権利確定は9月30日)。
- 中間配当の予想は1株48円です。ただしまだ取締役会で決議されていません。決議は例年11月中旬の中間決算のときです。
- 2026年9月17日から18日に日銀の会合があります。ここでの決定は、この株の値動きに直接影響します。
7. 次に見る日
- 2026年9月17日から18日:日銀金融政策決定会合
- 2026年9月28日:中間配当の権利付き最終日
- 2026年11月中旬:中間決算。ここで①通期目標2兆7,000億円に対する進捗 ②満期まで持つ予定の債券の含み損 ③中間配当の決議額 の3つが出ます
本資料は投資教育・情報提供が目的で、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。
数字は2026年9月4日時点のもので、正確性や将来の結果を保証しません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。