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ソフトバンク株 解説資料
この資料について
2026年9月10日終値 243円20銭 時点で作成。数字は決算短信・有価証券報告書・会社のIR資料・財務省・日本銀行・各行の公表金利など公開情報から取っています。
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。最終判断はご自身でお願いします。
0. 先に結論
俺たちは今の243円20銭では買いません。220円まで待ちます。
理由は3つです。
- 9月10日に245円をつけたばかりで、これが2026年のいちばん高い株価です
- 今の株価だと、配当でもらえるのは年3.62パーセント。国に10年貸すだけで2.891パーセントもらえる今、差は0.73パーセントしかありません
- 会社は利益の4分の3をすでに配当に回していて、これ以上増やす余力が大きくありません
220円という数字の出どころは、下の「4. いくらなら買うか」に算数で書いてあります。
1. ソフトバンクとソフトバンクグループは別の会社です
ここを取り違えると、判断が丸ごと狂います。
表は横にスクロールできます
| ソフトバンク | ソフトバンクグループ | |
|---|---|---|
| 証券コード | 9434 | 9984 |
| 何の会社か | 携帯・ネット回線・法人向け | 投資会社(AIに巨額投資) |
| 100株の金額 | 2万4320円 | 68万1000円 |
| 1株の配当(今期予想) | 8円80銭 | 11円 |
| 株価に対する配当 | 3.62パーセント | 0.16パーセント |
| 日本の格付会社の評価 | AA- | A |
| 海外の格付会社の評価 | ― | BB+(投資に向かない側) |
- 証券会社が電話で勧めてくる「年4.75パーセントの社債」は、親会社のソフトバンクグループが出しているものです。ソフトバンク(9434)のものではありません。
- ソフトバンクグループは、ソフトバンクの議決権を 40.1パーセント 持っています(100パーセント子会社を通じた間接保有)。
2. ソフトバンクは何で稼いでいるか
2026年4月から6月の3か月の利益の内訳です。
| 部門 | 利益 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 個人向け(携帯・ネット回線) | 1529億円 | 46.8パーセント |
| メディア・EC(LINEヤフー) | 667億円 | 20.4パーセント |
| 法人向け(クラウド・AI) | 622億円 | 19.1パーセント |
| ファイナンス(PayPay) | 318億円 | 9.7パーセント |
| 流通 | 129億円 | 4.0パーセント |
- 利益の半分が個人向けの通信です。ワイモバイルもLINEMOもこの会社です。
- 伸びているのは法人向け(前年同期比 +27.5パーセント)とPayPay(+75.9パーセント)。
- 一方でAI関連などの先行投資で、その他の部門は235億円の損失。会社は1年で1000億円の損失を見込んでいます。
3. 配当の実績(上場以来、減らしたことは一度もない)
※2024年10月1日に1株を10株に分けています。下の表は分けたあとの数字に揃えてあります。
| 決算期 | 年間配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2019年3月期 | 3円75銭(上場初年度・期末のみ) | 83.3パーセント |
| 2020年3月期 | 8円50銭 | 85.6パーセント |
| 2021年3月期 | 8円60銭 | 82.8パーセント |
| 2022年3月期 | 8円60銭 | 78.2パーセント |
| 2023年3月期 | 8円60銭 | 76.4パーセント |
| 2024年3月期 | 8円60銭 | 83.4パーセント |
| 2025年3月期 | 8円60銭 | 78.3パーセント |
| 2026年3月期 | 8円60銭 | 75.8パーセント |
| 2027年3月期(予想) | 8円80銭 | 76.2パーセント |
ここから読めること
- 減配はゼロ。 2018年12月の上場から一度も減らしていません。ここはこの株の強いところです。
- ただし 2021年3月期から6年間、8円60銭で止まっていました。 今期の8円80銭が6年ぶりの増配で、増えた額は1株20銭(100株で年20円)です。
- 配当性向76.2パーセント=利益の4分の3をすでに配当に回しています。 残りは4分の1しかありません。大きく増配するには、利益そのものが増える必要があります。
- 自社株買いはしていません。2024年3月の消却以降、取得も消却もゼロ。株主に返すのは配当一本です。
4. いくらなら買うか(220円の出どころ)
算数はこれだけです
1株の配当 8円80銭 ÷ 買いたい配当の割合 4.0パーセント = 220円
- 今の243円20銭で買うと、配当でもらえるのは 3.62パーセント(8.80 ÷ 243.2)
- 220円まで下がれば 4.0パーセント(8.80 ÷ 220)
- 195円まで下がれば 4.5パーセント(8.80 ÷ 195.6)
なぜ4パーセントを目安にするか
同じ時期に、他の商品でいくらもらえるかを並べます(すべて2026年9月上旬時点)。
| 置き場所 | もらえる割合(税引き前) |
|---|---|
| 大手銀行の1年定期預金 | 0.500パーセント |
| 大手銀行の7年定期預金 | 1.100パーセント |
| 個人向け国債(変動10年・第198回) | 1.95パーセント |
| 10年国債 | 2.891パーセント |
| ソフトバンクグループの社債(7年) | 4.75パーセント |
| ソフトバンク株(今の243円20銭) | 3.62パーセント |
- 国に10年貸すだけで2.891パーセントもらえます。株は値下がりする可能性があるのに、差は0.73パーセントしかありません。
- 220円まで下がれば差は1.1パーセントに広がります。株を持つリスクの代金として、俺たちはここから買います。
2026年の株価の位置
| 株価 | 日付 | |
|---|---|---|
| 2026年の高値 | 245円 | 9月10日 |
| 2026年の安値 | 202円60銭 | 6月26日 |
| 9月10日の終値 | 243円20銭 | ― |
- 今は2026年でいちばん高いところにいます。
- 6月の安値202円60銭まで下がると、配当は4.34パーセントになります。
5. 何が出たら見送るか
次のどれかが出たら、220円でも手を出しません。
- 配当予想の引き下げ。 減配ゼロが崩れた時点で、この株を持つ最大の理由が消えます
- 配当性向が85パーセントを超えること。 利益が減って配当を維持すると、性向だけが上がります。過去の高い年(2020年3月期85.6パーセント)を超えたら黄色信号です
- AI関連の先行投資が、会社の見込んでいる年1000億円の損失を大きく超えること
- 親会社が保有株を売り出すこと。 2020年8月に一度、66パーセントから40パーセントへ大量に売り出しています。同じことが起きれば需給が崩れます
6. すでに持っている人へ
- 売る理由は、今のところありません。 減配ゼロ・配当性向76パーセント・純利益は増えており、配当が止まる兆候は出ていません。
- 買い増すなら220円まで待つという考え方は、新規で買う場合と同じです。
- 株主優待をまだ申し込んでいないなら、今すぐ確認してください。PayPay1000円分は自分で申し込まないと1円も来ません。条件は100株以上を持ち、3月末と9月末の名簿に3回続けて載ることです。申し込みは会社の株主優待のページからです。
7. 株主優待の条件(見落としやすいところ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| もらえるもの | PayPayマネーライト 1000円分 |
| 必要な株数 | 100株以上 |
| 必要な保有期間 | 1年以上 |
| 何株買っても | 1人1000円(1000株でも1000円) |
| 受け取り方 | 会社の株主優待のページで自分で申し込む(自動では来ません) |
| 今日買った場合 | 名簿への3回連続記載が2027年9月末に成立し、最初にもらえるのは2028年11月(=2年以上先) |
- PayPayのアプリを使っていない人は、受け取れません。
- 配当(現金)と優待(PayPayの残高)は性質が違うので、足して「7.7パーセント」と考えないでください。現金で入るのは配当の3.62パーセントだけです。
8. 使った数字の一覧
| 数字 | 値 | 出どころ |
|---|---|---|
| 株価 | 243円20銭(2026年9月10日終値) | Yahoo!ファイナンスと株探の2社で一致を確認 |
| 2026年の高値 | 245円(9月10日) | 同上 |
| 2026年の安値 | 202円60銭(6月26日) | 同上 |
| 1株配当 | 8円80銭(2027年3月期予想) | 2027年3月期 第1四半期決算短信 |
| 配当性向 | 76.2パーセント(予想) | 会社の株主還元ページ |
| 1Q売上 | 1兆8147億円(前年同期比 +9.4パーセント) | 2027年3月期 第1四半期決算短信 |
| 1Q純利益 | 1500億円(+3.3パーセント) | 同上 |
| 通期予想 | 売上7兆5000億円/営業利益1兆1000億円/純利益5600億円 | 2026年5月11日公表 |
| 個人株主数 | 172万4983人(2026年3月31日現在) | 第40期 有価証券報告書 |
| 親会社の議決権 | 40.1パーセント | 同上 |
| 10年国債 | 2.891パーセント(2026年9月9日) | 財務省 国債金利情報 |
| 個人向け国債 変動10年 | 1.95パーセント(第198回) | 財務省 |
| 大手銀行1年定期 | 0.500パーセント(2026年9月10日) | 三菱UFJ・三井住友・みずほ・りそな |
本資料は投資教育・情報提供が目的で、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。個別企業への言及は各社の公式発表など公開情報にもとづく解説です。数字は2026年9月10日時点のもので、正確性や将来の結果を保証しません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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