特典 06 / 動画連動
元証券マンの源さんが
今この7銘柄を見ている
2026年8月の決算で、数字が実際に動いた会社だけを並べました。
証券会社に28年いて、自分でも3回退場しました。その経験から言えるのは、話題になっている株ではなく、数字が動いた株を見るということです。
この7社は、2026年8月の決算発表で会社自身が数字を書き換えた会社です。すべて会社が出した開示資料から拾っています。
買ってくださいという話ではありません。
私がいま何を見て、どこに注目しているかを、そのままお見せします。
1. 三菱マテリアル5711
19期ぶりの最高益へ
注目している数字
- 通期の経常利益予想を 730億円 → 1,800億円(約2.5倍)に引き上げ(8月6日発表)
- 19期ぶりの最高益更新の見通し
- 発表翌日の8月7日はストップ高(+15.71%、5,157円)
注目している理由
タングステンという金属の値段が上がったことが効いています。会社の努力ではなく、外の相場で利益が増えた形です。だから私は、この上方修正がどこまで続くのかを、次の決算で確かめようとしています。上がった理由が外にあるうちは、外が変われば戻ります。
2. フジクラ5803
今期2度目の上方修正
注目している数字
- 通期の経常利益予想を 3,160億円 → 4,530億円(+43.4%)に引き上げ(8月7日発表)
- 今期に入って2度目の上方修正
- 営業利益率が 15.3% → 26.1% へ改善
- 発表当日の8月7日は +12.82%(5,185円)、出来高1億2,868万株
注目している理由
1年に2回も自分で予想を上げる会社は多くありません。しかも利益率が10ポイント以上上がっている。値段が上がったから儲かったのではなく、儲け方そのものが変わった可能性があります。ここは中身を追う価値があると見ています。
3. ホンダ7267
通期を5割超引き上げ
注目している数字
- 4〜6月の最終利益が 2.3倍の4,509億円
- 通期の最終利益予想を 2,600億円 → 4,000億円(+53.8%)に引き上げ(8月5日発表)
- ところが発表翌日の株価は −0.03% とほぼ動かなかった
注目している理由
5割以上も利益予想を上げたのに、株価が反応していません。こういう時は、市場が「その利益は続かない」と見ているか、単に見落とされているかのどちらかです。どちらなのかを、次の決算まで見ています。
4. 三井物産8031
配当に「床」を置いた会社
注目している数字
「140円/株をフロアとして累進配当を継続」
― 中期経営計画2029より、配当方針の原文
- 今期の配当予想:年間140円
- 直近の配当性向:39.5%(2026年3月期)
注目している理由
フロア=床です。下がらない金額を会社が自分で決めているということ。業績が落ちても配当は140円で止まる建て付けです。配当を目当てに持つなら、この形かどうかは先に確かめておくべきだと考えています。
ただし、増える理由も業績とは切り離されている点は忘れないでください。
5. 味の素2802
「減配せず」と書いた会社
注目している数字
「業績が一時的に悪化した場合でも減配せず、増配または維持する方針」
― 配当方針の原文
- 今期の配当予想:年間50円
- 直近の配当性向:34.7%(2026年3月期)
注目している理由
ここまではっきり「減らさない」と書く会社は多くありません。しかも配当の計算に使う利益も、一時的な損失を除いた独自の数字を使っています。業績が荒れても配当だけは動かさない設計です。
持ち続ける前提の人には合いますが、増配を待つ株ではありません。
6. 日本製鉄5401
動画で扱った会社
注目している数字
- 通期の当期利益予想を 2,200億円 → 2,900億円 に引き上げ(8月4日発表)
- ただし国内の利益見通しは 4,700億円 → 3,800億円(900億円の減)。増えたのは海外の分
- 有利子負債は 2兆5,074億円 → 5兆5,157億円(買収前の約2.2倍)
- 配当は24円のまま(会社が計画で決めた下限)
- 転換社債の転換価額 730円30銭(株価689円40銭のすぐ上)
注目している理由
動画で見たとおりです。利益は増えましたが、増えたのはアメリカの分で、国内は減っています。配当は業績ではなく計画で決まった24円。
私が次に見るのは、11月の決算で国内の3,800億円が戻るかどうかです。
7. 花王4452
36期連続増配の会社が動いた
注目している数字
- 通期の営業利益予想を 1,820億円 → 1,900億円 に引き上げ(8月5日発表)
- 同時に株主優待を新設
- 発表翌日は +12.83%、1年11か月ぶりの高値
- 36期連続増配(2025年12月期時点)
注目している理由
36年間、一度も配当を減らしていない会社です。ただし方針として「減配しない」と書いてあるわけではなく、実績の積み上げです。
ここに優待の新設が加わりました。個人の株主を増やしたい意図が見えます。なぜ今それをやるのかを、私は見ています。
この7社の見方
私が見ているのは、上がった理由が、会社の中にあるのか、外にあるのかです。
| 銘柄 | 上がった理由はどこにあるか |
|---|---|
| 三菱マテリアル | 外(金属相場) |
| フジクラ | 中の可能性(利益率が変わった) |
| ホンダ | 中だが、市場が反応していない |
| 三井物産 | 配当が業績と切り離されている |
| 味の素 | 配当が業績と切り離されている |
| 日本製鉄 | 中と外の両方。ただし増えた場所が国内ではない |
| 花王 | 36年の実績という別の軸 |
外の力で上がったものは、外が変われば戻ります。
中の力で上がったものは残ります。
どちらなのかを決算のたびに確かめる。これが、私が3回退場したあとに身につけたやり方です。
決算のどこを見るかは、高配当株の選び方にも書いてあります。
本資料は投資教育・情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。記載内容は各社の公開資料および報道にもとづく2026年8月10日時点のもので、正確性や将来の結果を保証しません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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